陸軍第九師団 歩兵第三十六連隊
所在 鯖江市 三六町 2 ほか
収録遺構 (5) 門柱 1, 建物 2, 軍用地境界標 2
実地調査 2017年 7月
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歩兵第三十六連隊は第九師団の新設にともない1896年(明治29)に名古屋で編成され、2年後の1898年(明治31)に現在の鯖江市内に新設された兵営に移駐しました。
その後、1904年(明治37)に勃発した日露戦争で第三軍の指揮下に入って戦果をあげて凱旋し、大正に入りシベリア出兵にも参加しています。昭和に入ると、日中戦争を突入したことを機に満州に駐屯し第二十八師団に所属先が変更され中国戦線で奮闘しますが、太平洋戦争の勃発で南大東島の守備につき終戦となりました。
現在、跡地の大半が住宅地に変遷し面影が全くありませんが当時の遺構がわずかに残ります。 |
陸軍第九師団 鯖江射的場
所在 鯖江市鳥羽 ほか
収録遺構 (2) 軍用地境界標 1, その他 1
実地調査 2017年 7月
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鯖江射的場は第九師団の編制にともない隷下の歩兵第三十六連隊が鯖江市内に展開したことで1897年(明治30)に設置されました。
当初は兵営に隣接して設置されていましたが、周辺に人家が増えたことにより事故防止のため兵営から少し北に離れた土地を買収して新たな射撃場を設置し、終戦まで存続しました。
現在、跡地の大半が住宅地に変遷していますが軍用地境界標と橋梁の一部が移設されており、案内板を設けて保存されています。 |
鯖江陸軍埋葬地 (鯖江陸軍墓地)
所在 鯖江市水落町 1
収録遺構 (3) 門柱 1, その他 1, 墓標様
実地調査 2017年 7月
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鯖江陸軍埋葬地は、鯖江市内に展開した部隊の戦没者や戦病没者の墓地です。
墓地面積は 6,140坪といわれており、ここには太平洋戦争の終戦までに25,157の御霊様が合祀されています。
現在、敷地は縮小されているものの福井県遺族連合会に移管されて嶺北忠霊場となっており、忠霊塔と合葬碑などが丁寧に残されています。 |