陸軍下志津演習場
所在 八千代市勝田 ほか
収録遺構 (2) 軍用地境界標 1, その他 1
実地調査 2016年 5月 |
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下志津演習場は、野戦砲兵学校・野戦重砲兵第四連隊と千葉に設置された歩兵学校で使用する兵科演習場として設置されました。
資料によると、演習場は稲毛区の長沼原町・山王町・六方町などを含む地域と花見川区の三角町・千種町・宇那谷町などを含む地域・四街道市の鹿放ヶ丘・大日などを含む地域・佐倉市の上志津・上志津原・下志津原を含む地域などで構成されており、それぞれ射場が三角町・六方町・下志津に設置されており、演習場の中間部にあたる山王町や長沼原町に構築された射朶(砲弾の的)に向かって砲撃の演習が行われ、着弾を監視する監的や射弾下掩蔽部などもおかれていたようです。他には演習場の南端部にあたる萩台町に歩兵学校の射撃場がおかれ、その北側の源町に弾薬庫がおかれていたようです。
演習場の存在を裏付けるものとしては、勝田地区の北側に軍用地境界標と軍用地境界塀の一部と思われる支柱群を確認しています。
なお、演習場の敷地は複数回に亘って拡張が行われており軍用地境界標から敷地の範囲を特定するのは非常に難しい状態です▲ |