陸軍第三師団 歩兵第十九連隊 (陸軍第九師団 歩兵第十九連隊, 陸軍第十六師団 歩兵第十九連隊)
所在 敦賀市桜ケ丘町
収録遺構 (5) 歩哨 1, 軍用地境界塀 2, 軍用地境界標 1, その他 1
実地調査 2017年 7月
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歩兵第十九連隊は陸軍の師団編成の前身である名古屋鎮台に隷属した部隊で1885年(明治18)に名古屋で編制されました。その後、第三師団の基幹部隊となり、日清戦争に参戦しました。
日清戦争が終結すると敦賀に新設された兵営に移駐し、金沢に新設された第九師団に隷属先が変更されて日露戦争へ突入しました。
日露戦争での勝利で敦賀に凱旋帰還したあとは京都に新設された第十六師団に隷属先が変わり満州の警備にあたりますが、大正末期の軍縮で廃止された富山の歩兵第六十九連隊に代わって再び第九師団に隷属先が変更されました。
昭和時代に入ると、日中戦争へ突入したことを機に満州へ移駐して参戦しましたが、そのまま太平洋戦争に突入すると第十九連隊は満州から沖縄へ移り第九師団の精鋭として防衛の中核を担う予定でしたが、作戦が変更されて台湾へと転出し防衛の任務についたものの、連合国軍は台湾を通り越して沖縄本島へと上陸したため、交戦せずに終戦を迎えました。
終戦後、跡地はアメリカ軍に接収されましたが現在は返還されており桜ヶ丘団地や住宅などに変遷しています。 |
敦賀陸軍埋葬地 (敦賀陸軍墓地)
所在 敦賀市岡山町 1
収録遺構 (9) 門柱 2, その他 6, 墓標様
実地調査 2017年 7月
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敦賀陸軍埋葬地は、敦賀市内に展開した部隊の戦没者や戦病没者の墓地です。
墓地面積は 2,324坪といわれており、ここには太平洋戦争の終戦までに 6,765の御霊様が合祀されています。
現在、敷地は市立中郷小学校や岡山公園などになっていますが、忠霊塔と合葬碑などが丁寧に残されており、敦賀市で整備されています。 |
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