陸軍由良要塞 田倉崎砲台
戦争遺跡詳細
砲座
【所在】
和歌山市加太
(
市立少年自然の家
アスレチック広場
)
【分類】
砲座
田倉崎砲台の遺構見学は
少年自然の家が営業する
時間内に限られますよ★
営業時間外は立ち入りが
出来ませんので、事前に
営業日を確認することを
お奨めします★
少年自然の家の南方にあるアスレチック場の中に
3
つ残存しています。
砲座は、壁面部分と即用弾置場が煉瓦で構築されており、胸墻部分が高くなっています。また、中央部分には
28cm
榴弾砲を据え付けた跡が円を描いて各
2
つずつ残っている箇所もあります。
現在、砲座周辺はアスレチック場に活用され遊具が置かれており、砲床は池や花壇などに使用されています。また、即用弾置場は薪の収納庫となっています。
掩蔽部群
【所在】
和歌山市加太
(
市立少年自然の家
アスレチック広場
)
【分類】
地下施設
田倉崎砲台の遺構は、
どれも残存状態が良く
平和学習に活用可能と
思われますよ♪
掩蔽部の内部も見学が
出来るように整備して
欲しいものですねっ★
少年自然の家の南方にあるアスレチック場の中に
3
つ残存しています。
外側は石で構築されており、ポイント部分にコンクリートが使われています。また、入口部分は煉瓦が使用されています。
残念ながら、全ての入口が封鎖されており、中に立ち入ることは出来ませんが、隙間から覗くことができ、基本的な構造は加太砲台の掩蔽部と同様であることが判ります。
現在、活用されておらずアスレチック場内に放置された状態になっています。
右翼観測所掩蔽部
【所在】
和歌山市加太
(
市立少年自然の家
見晴らしの丘
)
【分類】
地下施設
少年自然の家の南方に位置する見晴らしの丘付近に残存しています。
掩蔽部は全面コンクリート製で、入口部分は幅
80cm
・高さ
1m85cm
で、左側に
40cm
程の窓枠が残っています。内部は、長さ
3.5
m・高さ
2m
の空間となっています。入口部分の右側には、右翼観測所に繋がる階段が残っていますが、右翼観測所は見晴らしの丘の設置工事で消失しており、これを囲んでいた石垣部分のみが残っています。
現在、使用されておらず放置されていますが残存状態は良好です。
左翼観測所
【所在】
和歌山市加太
(
市立少年自然の家
バードバス付近
)
【分類】
観測所
少年自然の家の南方に位置するバードバスの北東付近に残存しています。
観測所はコンクリート製で円形を呈しており背面には掩蔽部へ繋がる丸形の伝声管の跡が残っています。
現在、放置された状態で埋もれていますが、コンクリート製の円形部分は確認出来ます。また、バードバスを囲むように当時の石垣が残っており、見学することが可能です。
左翼観測所掩蔽部
【所在】
和歌山市加太
(
市立少年自然の家
バードバス付近
)
【分類】
地下施設
少年自然の家の南方に位置するバードバスの北東付近に残存しています。
掩蔽部は全面コンクリート製で、入口部分は幅
80cm
・高さ
1m85cm
を測り、入口左側に
40cm
程の窓枠が残り、基本は右翼観測所の掩蔽部と同じ造りのようです。内部は、高さ
2m
・長さ
3.5m
の空間となっていますが、右翼観測所の掩蔽部とは異なり、入口と垂直方向に拡がっており、最深部に観測所へ接続している伝声管の丸穴が開けられています。
現在、使用されておらず放置されていますが残存状態は良好です。
関連施設
【所在】
和歌山市加太
(
市立少年自然の家
家族の広場付近
)
【分類】
建物
少年自然の家の南方に位置する家族の広場のトイレ裏手に残っています。
建物は、全面コンクリート製の平屋構造で、用途は解っていませんが、入口や窓の形状が一般的な砲台施設のものと非常に似ており、当時の石垣に囲まれているため、砲台関連の施設であった可能性が極めて高いです。
内部は、縦
9m
・横
3m
の空間となっており入口部分に通風口、背面部分に窓と通風口、側面部分に窓が
2
つずつ設けられています。また、壁面は厚さ
1m
もあるコンクリートで強固に構築されています。
これらの構成から推測する限りでは、兵舎や待避所などの棲息施設に使われていたのではないかと思われますが、資料などには記載がないので何とも言えません・・・
一時期は少年自然の家で使われていたようで椅子が並んでいますが、入口が塞がれており現在は使用されていないようです。ちなみにこれに似た建物が加太砲台にもありますよ★
貯水槽
【所在】
和歌山市加太
(
市立少年自然の家
家族の広場付近
)
【分類】
その他
少年自然の家の南方にあるアスレチック場の中に残存しています。
水槽は、コンクリート製の長方形で、転落を防止するための蓋が付いていますが、これは戦後に設置されたものと思われます。
現在、水槽の横にポンプが置かれているため活用されているのかもしれません。
飲料水路標柱
【所在】
和歌山市加太
(
市立少年自然の家
家族の広場付近
)
【分類】
その他
少年自然の家の南方に位置する家族の広場のトイレ裏手に残存しています。
標柱は花崗岩製で、表面には「飲料水路」と明朝体で刻まれており、上部には矢印が入り軍用地境界標と同じ形状のようです。現在、これら標柱の設置目的は解っていませんが、同様の標柱が加太砲台や友ヶ島第二砲台にも残っており、砲台に関連していた遺構であることは間違いなさそうです。
飲料水路標柱
【所在】
和歌山市加太
(
市立少年自然の家
家族の広場付近
)
【分類】
その他
少年自然の家の南方に位置する家族の広場のトイレ裏手に残存しています。
標柱は花崗岩製で、表面には「飲料水路」と明朝体で刻まれており、上部には矢印が入り軍用地境界標と同じ形状のようです。現在、これら標柱の設置目的は解っていませんが、同様の標柱が加太砲台や友ヶ島第二砲台にも残っており、砲台に関連していた遺構であることは間違いなさそうです。
貯水槽
【所在】
和歌山市加太
(
市立少年自然の家
家族の広場付近
)
【分類】
その他
少年自然の家の南方に位置する家族の広場のトイレ裏手に残存しています。
水槽は、コンクリート製の長方形で、現在は使われていませんが水が溜まっており、転落防止用の木材で蓋をされています。
水槽の横には「飲料水路」と彫られた標柱が残っているため、水路に関係があったものと推測しています。
防御営造物境界標
【所在】
和歌山市加太
【分類】
軍用地境界標
少年自然の家の南方にあるバーベキュー場の南をはしる遊歩道脇に残存しています。
標柱は花崗岩製で、表面に「陸」の文字と、通し番号が明朝体で記載されており、番号は数字形式ではなく、イロハ形式で表記されており、おそらく初期の段階で設置されていたタイプではないかと思われます。
現在、標柱は山林内に放置されている状態で見学可能ですが、遊歩道から外れた急斜面に残存しているので注意してくださいね★
防御営造物境界標
【所在】
和歌山市加太
【分類】
軍用地境界標
少年自然の家の南方にあるバーベキュー場の南をはしる遊歩道脇に残存しています。
標柱は花崗岩製で、表面に「陸」の文字と、通し番号が明朝体で記載されており、番号は数字形式ではなく、イロハ形式で表記されており、おそらく初期の段階で設置されていたタイプではないかと思われます。
現在、標柱は山林内に放置されている状態で見学可能ですが、遊歩道から外れた急斜面に残存しているので注意してくださいね★
防御営造物境界標群
【所在】
和歌山市加太
【分類】
軍用地境界標
少年自然の家の南方にあるキャンプ場付近の斜面に残存しており、
4
本の同系標柱を確認しています。
標柱はコンクリート製で、表面には「陸」の文字、背面には「防」の文字と漢数字表記の通し番号がゴシック体で記載されています。一般的に考えると、コンクリート製の標柱が普及するのは太平洋戦争の開戦前後なので、初期の段階で設置されたものではないと推測出来ますが、設置時期が異なる明確な理由は解っていません。
現在、これらの標柱は山林内に放置状態で、見学することが可能です。
防御営造物境界標
【所在】
和歌山市加太
【分類】
軍用地境界標
少年自然の家の南方に位置するバードバスの西をはしる林道内に残存しています。
標柱は花崗岩製で、風化が著しいため上部が割れてしまっていますが、表面には「陸」の文字と漢数字表記の通し番号が明朝体で記載されています。
現在、これらの標柱は山林内に放置状態で、見学することが可能です。
防御営造物境界標
【所在】
和歌山市加太
【分類】
軍用地境界標
少年自然の家の南方に位置するバードバスの西をはしる林道内に残存しています。
標柱は花崗岩製で、風化が著しいため上部が割れてしまっていますが、表面には「陸」の文字と漢数字表記の通し番号が明朝体で記載されています。
現在、これらの標柱は山林内に放置状態で、見学することが可能です。
防御営造物境界標群
【所在】
和歌山市加太
【分類】
軍用地境界標
少年自然の家の南方に位置するバードバスの西をはしる林道内に複数残存しています。
標柱は花崗岩製で、風化が進んでいますが、表面に「陸」の文字、背面に「防」の文字と漢数字で表記された通し番号・枝番号が入り一部は文字が黒く塗装されています。
このタイプの標柱は、陸軍の永久要塞に最も多くおかれており防御営造物境界標の標準と言えるものです。
現在、これらの標柱は山林内に放置状態で、見学することが可能です。
防御営造物境界標群
【所在】
和歌山市加太
【分類】
軍用地境界標
少年自然の家の南方にある「たらたら坂」と呼ばれる林道沿いに複数残っており、
5
本の同系標柱を確認しています。
標柱は花崗岩製で、表面には「陸」の文字、背面には「防」の文字と通し番号・枝番号がそれぞれ明朝体で入っており、上部には敷地境界線を示す矢印が記載されています。
このタイプの標柱は、陸軍の永久要塞に最も多くおかれており防御営造物境界標の標準と言えるものです。特に田倉崎砲台は
4
種類の防御営造物境界標が混在して残っており設置時期が種類毎に異なっていたのではないかと推測しています。また、複数回に亘って用地拡張が行われたとも考えられます。
現在、これらの標柱は山林内に放置状態で、見学することが可能です。
林道は幅員が狭く、片側は
急な斜面になっているので
これらを見学する際は滑落
することのないように注意
してくださいねっ★
ちなみに、斜面を上がった
場所が見晴らしの丘です♪
防御営造物境界標群
【所在】
和歌山市加太
【分類】
軍用地境界標
少年自然の家の南方にあるバーベキュー場の西側から「たらたら坂」と呼ばれる林道脇に幅広く残存しており、
3
本の同系標柱を確認しています。
標柱は花崗岩製で、表面に「陸」の文字と、漢数字表記の通し番号が明朝体で記載されています。
現在、標柱は山林内に放置されている状態で見学することが可能ですが、一部は道路から外れた急な斜面にあるので、滑落することのないように注意してくださいねっ★
防御営造物境界標
【所在】
和歌山市加太
【分類】
軍用地境界標
少年自然の家の南方にあるバーベキュー場の南西側の斜面に残存しています。
標柱は花崗岩製で、風化が進んでいますが、表面に「陸」の文字、背面に「防」の文字と通し番号である「一九」が記載されており、上部に敷地境界を示す矢印が入っています。
このタイプの標柱は、陸軍の永久要塞に最も多くおかれており防御営造物境界標の標準と言えるものです。
現在、これらの標柱は山林内に放置状態で、見学することが可能です。
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