陸軍由良要塞 加太砲台
戦争遺跡詳細
砲座
【所在】
和歌山市加太
(
少年自然の家内
)
【分類】
砲座
市立少年自然の家内に残存しています。
砲座は、砲床と砲側庫部分にコンクリートが使用され、背部は石で造られています。また中央部分には
27cm
カノン砲を据え付けた跡が円を描いて残っており、周りには砲の固定に使用されたボルト群も見ることが出来ます。
現在、砲座は放置された状態ですが、見学が出来るように整備されている雰囲気があり、もしかしたら市立少年自然の家で保存されているのかもしれません。
砲座
【所在】
和歌山市加太
(
少年自然の家内
)
【分類】
砲座
市立少年自然の家内に残存しています。
現在は、砲座の中央部分にアスレチック場へ続く道路が建設されているため、分断されていますが、道路の両側には背面部分の一部と少数の砲側庫を見ることが出来ます。
配置図を見ると、これが左翼側
(
第
4
砲座
)
のようですが、砲座とは思えないような形状となってしまっています。
右翼観測所
【所在】
和歌山市加太
(
少年自然の家内
)
【分類】
観測所
市立少年自然の家内に残存しています。
観測所はコンクリート製で円形を呈しており中央部分には測遠器を据えつけた台座の跡が残っており、背面部分は掩蔽部に接続されています。
現在、観測所の中央に鉄製の梯子が付けられ見学出来るように整備されています。また、残存状態も良好です。ちなみに、現在は消失していますが、給水タンクがある部分に左翼観測所がおかれていました。
右翼観測所掩蔽部
【所在】
和歌山市加太
(
少年自然の家内
)
【分類】
地下施設
市立少年自然の家内に残存しています。
掩蔽部は全面コンクリート製で、入口部分は幅
1.5m
・高さ
2.2m
で、両側に
50cm
程の窓枠が残っています。内部は、長さ
2.5m
の通路が観測所に繋がる形で貫通し、観測所を向いて左側が 2つに仕切られて砲台長立台へ向けた伝声窓が残っています。
現在は、見学が出来るように整備されており残存状態も良好です。
砲側弾薬庫
【所在】
和歌山市加太
(
少年自然の家内
)
【分類】
地下施設
市立少年自然の家内に残存しています。
外側は石で構築されており、ポイント部分にコンクリートが使われています。また、入口部分は煉瓦が使われており、地表よりも数段低い位置にあります。
内部はコンクリートで構築されており、最深部分は丸みを帯びた造りで、幅
2.5m
・高さ
2m
・長さ
5m
の空間となっています。
現在は、入口が鉄柵で封鎖されていますが、内部を覗くことが可能です。
砲側弾薬庫
【所在】
和歌山市加太
(
少年自然の家内
)
【分類】
地下施設
市立少年自然の家内に残存しています。
外側は石で構築されており、ポイント部分にコンクリートが使われています。また、入口部分は煉瓦が使われており、地表よりも数段低い位置にあります。
内部はコンクリートで構築されており、最深部分は丸みを帯びた造りで、幅
2.5m
・高さ
2m
・長さ
5m
の空間となっています。
現在は、入口が鉄柵で封鎖されていますが、内部を覗くことが可能です。
付属施設
【所在】
和歌山市加太
【分類】
建物
淡島神社裏手より市立少年自然の家へ延びる林道沿いに残存しています。
これは、砲台の付属用施設として使用された建物で、木造の平屋構造となっています。
現在は、屋根が新しくされて住居として活用されているため、見学は居住されている方のご迷惑とならないように十分な配慮をお願いします。
便所
【所在】
和歌山市加太
【分類】
建物
淡島神社裏手より市立少年自然の家へ延びる林道沿いに残存しています。
これは、トイレに使用された建物で、外観は木造の平屋構造ですが、基礎部分には煉瓦が使用されており、背面部分には汲取口が
8
つ設けられています。また、内部は木製の和式便器が当時の状態で残っています。
最近まで現役で使用されていた形跡が随所に残っていましたが、現在は使用されていないようです。
関連施設
【所在】
和歌山市加太
【分類】
建物
淡島神社裏手より市立少年自然の家へ延びる林道沿いに建つ給水ポンプ場の裏手に残っています。
建物は、全面コンクリート製の平屋構造で、用途は解っていませんが、入口や窓の形状が一般的な砲台施設のものと非常に似ており、当時の石垣に囲まれているため、砲台関連の施設であった可能性が極めて高いです。
内部は、縦
3m
・横
9m
の空間となっており側面部分に窓と通風口、背面部分に窓が
2
つ設けられています。また、壁面は厚さ
1m
のコンクリートで強固に構築されています。
これらの構成から推測する限りでは、兵舎や待避所などの棲息施設に使われていたのではないかと思われますが、資料などには記載がないので何とも言えません・・・
現在は、特に活用されておらず、放置された状態なので内部を見学することが可能です。ちなみに、これに似た建物が田倉崎砲台にも残っていますよっ★
正門
【所在】
和歌山市加太
【分類】
門柱
淡島神社裏手より市立少年自然の家へ延びる林道沿いに残存しています。
門柱には花崗岩が使用されており、最頂部が三角形になっています。また、側面に門扉を取り付けていた金具が残っています。
現在は、山火事防止の看板が取り付けられて注意を促す警告標に使われているようです。
防御営造物境界標
【所在】
和歌山市加太
【分類】
軍用地境界標
市立少年自然の家内に残存する右翼観測所の北側の山林内に残存しています。
標柱は花崗岩製で、表面に「陸」の文字と、漢数字表記の通し番号が明朝体で記載されています。
現在、標柱は山林内に放置されており見学が可能ですが、崖に近い斜面付近にあるため、注意が必要です。
防御営造物境界標
【所在】
和歌山市加太
【分類】
軍用地境界標
市立少年自然の家内に残存する右翼観測所の北側の山林内に残存しています。
標柱は花崗岩製で、表面に「陸」の文字と、漢数字表記の通し番号が明朝体で記載されています。
現在、標柱は山林内に放置されており見学が可能ですが、崖に近い斜面付近にあるため、注意が必要です。
防御営造物境界標
【所在】
和歌山市加太
【分類】
軍用地境界標
淡島神社の東に展開する住宅地内に残存しています。
標柱は花崗岩製で、表面に「陸」の文字と、漢数字表記の通し番号の一部が明朝体で記載されていますが、下部が土に埋もれており、数字は判読出来ませんでした。
現在、標柱は放置された状態ですが、ここで開発は行われていないので、このまま残ると思われます。
防御営造物境界標
【所在】
和歌山市加太
【分類】
軍用地境界標
淡島神社の東に展開する住宅地内に残存しています。
標柱は花崗岩製で、正面は排水溝に埋まって文字が読めませんが、背面は「防」の文字と通し番号の一部が読み取れます。
このタイプの標柱は、陸軍の永久要塞に最も多くおかれており防御営造物境界標の標準と言えるものです。
現在は、排水溝の一部として使われており、溝に流れ込んだ雨水などで、彫られた文字が消えてしまわないか心配です。
防御営造物境界標
【所在】
和歌山市加太
【分類】
軍用地境界標
淡島神社の東に展開する住宅地内に残存しています。
標柱は花崗岩製で、表面には「陸」の文字、背面には「防」の文字と通し番号がそれぞれ明朝体で刻まれています。
現在、標柱は引き抜かれた状態で放置されていますが、下部が整形されて民家の玄関横に置かれているため、家にお住まいの方が所有しているものと思われます。
防御営造物境界標群
【所在】
和歌山市加太
【分類】
軍用地境界標
淡島神社の東に展開する住宅地内に残存しており 4体の標柱を確認しています。
標柱は花崗岩製で、表面には「陸」の文字、背面には「防」の文字と通し番号がそれぞれ明朝体で刻まれています。
現在、標柱は放置された状態ですが、ここで開発は行われていないので、このまま残ると思われます。なお、これらの標柱群は目印となるような施設などがないため、非常に判り辛いです。ちなみに、淡島神社の北をはしる通りを加太川に沿って加太駅方面に進んで、右側に見える商店の手前の路地を南下するとありますよ★
右翼砲台長立台
【所在】
和歌山市加太
(
少年自然の家内
)
【分類】
その他
市立少年自然の家内に残存しています。
立台はコンクリート製で、先端部分が丸みを帯びており、下部に観測所に繋がる伝声窓が
2
つ残っています。
現在は、見学が出来るように整備されており残存状態も良好です。
左翼砲台長立台
【所在】
和歌山市加太
(
少年自然の家内
)
【分類】
その他
市立少年自然の家内に残存しています。
立台は石で構築されており、右翼側と材質が異なった造りになっています。
この横に、左翼観測所がおかれていましたが現在は少年自然の家の給水タンクが設置され消失しています。
こちらは、右翼側と違い整備されておらず、ここに接続していた通路も消失していますが立台自体の残存状態は良好です。
関連遺構
【所在】
和歌山市加太
(
少年自然の家内
)
【分類】
その他
市立少年自然の家内に残存しています。
市立少年自然の家内に残存する右翼観測所の北側の山林内に残存しています。
この遺構の詳細は解っていませんが、周辺に残る防御営造物境界標から判断すると、砲台用地の中にあり古いコンクリートで造られているため、砲台に関連した遺構であると断定しており、形状から井戸か貯水槽に使われたものと推測しています。
現在は、山林内に放置された状態で、見学が可能ですが、崖に近い斜面付近にあるため、注意が必要です。
飲料水路標柱
【所在】
和歌山市加太
【分類】
その他
淡島神社裏手より市立少年自然の家へ延びる林道沿いに残存する砲台付属施設裏手の山の中腹付近にあります。
標柱は花崗岩製で、表面に「飲料」の文字が明朝体で刻まれており、上部に矢印が入っており、軍用地境界標と同じ形状のようです。現在のところ、設置目的は解っていませんがこれと同様の標柱が田倉崎砲台や友ヶ島第二砲台にも残っており、砲台に関連する遺構であることは間違いなさそうです。
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