遺構詳細 |
本部庁舎
【所在】 北区 十条台 1-2-1 (北区文化センター)
【分類】 建物 |
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王子中央公園の南端に残存しています。
これは、本部庁舎として使われていた建物で設置当初に使用していた本部庁舎が1923年(大正12)に発生した関東大震災で損壊し、1930年(昭和5)に再度建築されたものです。
構造は、鉄筋コンクリート製の 2階建てで、基礎が石積みとなっており、窓や入口部分にゴシック様式の要素を含んでいます。また、建物頂部には煉瓦建築物によく使われているディンティル(歯飾り)と呼ばれる装飾技法が用いられています。
内部は、ほとんどが改装されているものの、窓枠や階段の手摺の一部などに当時の面影が残っています。
現在は、北区文化センターの建物に使われており、一部の箇所に立入制限があるものの、自由に見学することが出来ます。
もっと、重厚感のある 写真を掲載したかった ですが、私の能力では これが限界です・・▲
愛用してるデジカメも ヘッポコだしね・・▲ | |
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275号棟
【所在】 北区 十条台 1-3 (区立図書館)
【分類】 建物 |
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王子中央公園の北東に残存しています。
建物は、外側がイギリス積み工法を使用した煉瓦造りで、内側が鉄材で補強されており、建築史という観点からでは、煉瓦建築と鉄筋コンクリート建築との間の時代に多用された鉄骨造と呼ぶ建築技術が導入されています。また、建設された時期は、1919年(大正 8)と古く、屋根部分は当時の工廠建物によくあるマンサード式(採光のための凸型屋根)が使用されており、ここで銃砲類に使用するための弾丸を製造していました。
終戦後は、敷地が陸上自衛隊の十条駐屯地となったものの、この建物が残る土地は北区に移管され、長い期間使用されずに放置された状態が続き、左下の写真のように朽ち果てていましたが、この建物を活用した区の施設を造る案が採択され、長期に及んだ改修工事が行われて区立図書館の一部に生まれ変わって現在に至ります。ちなみに、建物内部は区立図書館の休館日を除き自由に見学することが可能です。
この建物のように、軍事遺跡を活用していく動きが広まるといいですね★
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蒸気ボイラードラム
【所在】 北区 十条台 1-2-1
【分類】 その他 |
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王子中央公園の南端に残っています。
これは、製造に必要な工作機械の動力として導入された蒸気ボイラーのドラム部分であり金属で造られています。
現在は案内板を設けて保存されています。
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蒸気ボイラー扉
【所在】 北区 十条台 1-2-1
【分類】 その他 |
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王子中央公園の南端に残っています。
これは、製造に必要な工作機械の動力として導入された蒸気ボイラーの扉で、金属が使用されています。
現在は案内板を設けて保存されています。
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耐震煙突
【所在】 北区 十条台 1-2-1
【分類】 その他 |
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王子中央公園の南端に残っています。
これは、製造に必要な工作機械の動力として導入された蒸気ボイラーの排気煙突の周りに巻かれた耐震煙突の銘鈑部分で、「東京芝浦製作所製」「明治三十八年九月竣工」と記載されています。
現在は案内板を設けて保存されています。
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軍用地境界塀
【所在】 北区 王子本町 3-10付近
【分類】 軍用地境界塀 |
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王子中央公園の南東端付近に残っています。
塀は鉄筋コンクリート製で、残存区間は短いですが、良好な状態を保っています。現在も密集した住宅地との境界塀に使用されているようです。
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軍用地境界塀
【所在】 北区 十条台 1-9周辺
【分類】 軍用地境界塀 |
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区立十条富士見中学校とJR埼京線の線路との境界に残存しています。
塀はイギリス積み工法を使用した煉瓦造りで表面部分にはモルタルが用いられていますが十条富士見中学校側はモルタルが剥がれ落ち煉瓦が露出しています。
現在も中学校と線路との境界塀に活用され、十条〜板橋を走るJR埼京線の車内からも塀を見ることも可能です。
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関連建物跡
【所在】 北区 十条台 1-9
【分類】 その他 |
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区立十条富士見中学校の北側をはしる道路に沿って残っています。
これは、旧十条中学校の校舎を解体した際に出土した建物の基礎部分を転用してベンチの壁にしたものです。
現在は活用の旨を記した案内板が付けられています。
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関連建物跡
【所在】 北区 十条台 1-4 (陸上自衛隊 十条駐屯地)
【分類】 その他 |
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陸上自衛隊十条駐屯地の北西端付近に残っています。
これは、当時の工廠敷地が陸上自衛隊の十条駐屯地へ移管し、敷地内に残っていた当時の建物を解体した際に発生した煉瓦片を活用し駐屯地の敷地の仕切塀に転用したものです。現在、境界塀には活用の旨を記した案内板が付けられています。なお、このページを編集している時に気が付いたのですが、煉瓦片の一部は小菅集治監で焼成されたそうで (俗にいう囚人煉瓦) もしかしたら、小菅集治監で焼成されたことを証明する桜の刻印が見れるかもしれません■(可能性極低ですけどっ▲)
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関連建物跡
【所在】 北区 十条台 1-3付近 (王子中央公園内)
【分類】 その他 |
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王子中央公園の最北部分にあたる陸上自衛隊十条駐屯地との境界部分に残存しています。
これは上項と同様で、当時の敷地が防衛庁へ払い下げられた際に解体された当時の建物の一部分をモニュメントにしたものです。
現在、案内板が付けられており、往時の煉瓦建物を写した写真などが掲載されています。
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軍用地境界標
【所在】 北区 王子本町 3-4-14
【分類】 軍用地境界標 |
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敷地の南端部分に建つ都営住宅の南をはしる道路沿いに残存しています。
標柱は花崗岩製で正面部分に「陸軍用地」の文字が明朝体で入っており、背面部分に通し番号を表す数字が刻まれています。
現在は放置されている状態が続いていますがこのまま残るものと思われます。 |
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軍用地境界標
【所在】 北区 王子本町 3-4-14
【分類】 軍用地境界標 |
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敷地の南端部分に建つ都営住宅の南をはしる道路沿いに残存しています。
標柱は花崗岩製で正面部分に「陸軍用地」の文字が明朝体で入っており、背面部分に通し番号を表す数字が刻まれています。
現在は放置されている状態が続いていますがこのまま残るものと思われます。 |
消失した軍事遺跡詳細 |
関連遺構
【所在】 北区 十条台 1-3付近
【分類】 地下施設 |
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区立図書館の西側をはしる遊歩道沿いに残存していました。
この遺構の詳細は全く判りませんでしたが、当時のものと思われる石垣に 2箇所の入口が設けられており、両方ともブロックで塞いで内部へ立入出来ないようにされていました。そのため、残存していた位置や造りなどから地下式の貯蔵施設系であった可能性が極めて高いと判断しました。
2005年(平成17)の調査時点で残存を確認していたのですが、2007年(平成19)の再調査時に消失を確認しました。現在、この上に大きなマンションが建っていますが、土留壁に使用されていた石垣がわずかな区間だけ残存しており、遊歩道から見ることが出来ます。この遺構を見つけた時は、周辺の踏査で夜遅くになってしまったこともあり、撮影だけに留め後日に改めて調べることに決めたのですが、当時は自宅から近かったので日程を先送りにした結果がこのザマですっ▲
軍事遺跡を調べ、紹介 していく身にとって、 絶対にしてはならない 重大なミスですねっ▲ 初心に戻って、自身の やり方を見直します! | |
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軍用地境界標
【所在】 北区 王子本町 2-31
【分類】 軍用地境界標 |
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敷地の南端部分に建つ都営住宅の西をはしる道路沿いに残存していました。
標柱は花崗岩製で、正面には「陸軍用地」の文字が明朝体で入っており、背面には通番を表した 「106」が入り、上部には敷地境界を示した印が刻まれていました。
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軍用地境界標
【所在】 北区 王子本町 3-9付近
【分類】 軍用地境界標 |
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王子中央公園の西に位置している小さな月極駐車場内に残存していました。
標柱は花崗岩製で、下部が埋もれていますが正面に明朝体で刻まれた「陸軍用」の文字が確認出来ました。
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軍用地境界標
【所在】 北区 王子本町 3-4
【分類】 軍用地境界標 |
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敷地の南端部分に建つ都営住宅の南をはしる道路沿いに残存していました。
標柱は花崗岩製で下部が埋もれており風化も進んでいましたが、正面に「陸軍」の文字を読み取ることが出来ました。
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