遺構詳細 |
洞窟陣地
【所在】 鎌倉市稲村ガ崎 1 (鎌倉海浜公園内)
【分類】 地下壕
入口は、海に面しており 見学は干潮時だけ可能で それ以外の時間帯は陣地 内部まで海水が入るので 注意が必要です。また、 陣地の一部は鳥類の巣に なっており、卵やヒナが いますので、変な行動を とってしまうと、親鳥に 襲われることがあるため とても危険です▲
なお、基本は立ち入りが 禁止されていますので、 予めご承知くださいね★
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鎌倉海浜公園の稲村ガ崎先端付近に残存しています。
この陣地は、伏龍隊の兵員待機用として構築されたものです。内部は素掘り構造、坑道の総延長は147.8メートルを測っています。
伏龍は海軍の特攻兵器の 1つで、敵の船艇を水際で撃滅させる目的で考案されたもので、潜水服を身につけた兵員が、棒機雷を持って海中に潜み、敵船艇の底に棒機雷を突き上げ爆破させるというものでしたが、実戦に投入されることなく終戦となりました。しかし、機構に問題があり、訓練では多数の死傷者が出ています。
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洞窟陣地
【所在】 鎌倉市稲村ガ崎 1 (鎌倉海浜公園内)
【分類】 地下壕 |
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鎌倉海浜公園の稲村ガ崎先端付近に残存しています。
陣地の入口は鉄柵で封鎖されており、内部に入ることが出来ないため、詳細は不明ですが伏龍隊の陣地に隣接する形で、相模湾に向け銃眼が構築されているため、坑道が狙撃口に繋がっているものと推測しています。
現在、鎌倉海浜公園内に封鎖された 2箇所の入口を確認していますが、この西の山中にも入口がある可能性があります★ |
洞窟陣地
【所在】 鎌倉市 材木座 6-20
【分類】 地下壕 |
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国道134号の脇をはしる道路の小坪トンネル北側付近に残存しています。
陣地の内部は素掘り構造で、道路に平行して坑道が展開しており、小坪トンネルの南側に陣地の入口があったものと思われます。また銃眼部分は、コンクリートで構築されており材木座海岸に向けられています。おそらく、この陣地は、材木座海岸より上陸する敵兵を狙撃するために構築されたものであると推測しています。
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洞窟陣地
【所在】 鎌倉市 材木座 6-20付近
【分類】 地下壕 |
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国道134号の脇をはしる道路の小坪トンネル北側付近に残存しています。
内部は入口部分がコンクリートで補強されていますが、基本的に素掘り構造のようです。
残念ながら、金網で厳重に封鎖されており、内部に立ち入ることは出来ませんが、位置が材木座海岸に近いので上陸した敵兵に対する守備陣地の1つであると推測しています。
坑口の形状が、洞窟砲台に似ているようにも見えるので、もしかしたら小坪の洞窟砲台の砲室の1つかもしれません・・・ |
洞窟陣地
【所在】 鎌倉市 大町 3-2付近
【分類】 地下壕
内部の見学は、重装備で 臨んでくださいねっ★★ なお、一部区間は水没や 崩落している箇所があり かなりの危険が伴うので 単独見学は避け、無茶な 突入は絶対しないように してくださいね★
また、住宅にも近いので 近隣住民のご迷惑になる 行動も絶対にNGです▲ |
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大町3-2付近の住宅裏手の山林内に残存しています。
陣地の内部は素掘り構造で、排水溝や電線を引き込んだ跡などが残存し、坑道の総延長は 137.1メートルを測っています。
この壕が抵抗拠点陣地として構築されたのか定かではありませんが、位置が材木座海岸に近いので、守備陣地の 1つであるものと推測しています。 |
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洞窟陣地
【所在】 鎌倉市 大町 1-12付近
【分類】 地下壕
内部の見学は、重装備で 臨んでくださいねっ★★ なお、基本は立ち入りが 禁止されていますので、 予めご承知くださいね★
内部に残る空間がとても 気になります・・・
物資の貯蔵や宿舎として 構築された可能性もあり これが洞窟陣地と断定は 出来ないですね・・・
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八雲神社裏手の山林内に残存しています。
陣地の内部は素掘り構造で、部屋状の空間が 8箇所あり、坑道の総延長は80.4メートルを測っています。
この壕が抵抗拠点陣地として構築されたのか定かではありませんが、位置が材木座海岸に近いので、上陸した敵兵に対する守備陣地の 1つであるものと推測しています。
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洞窟陣地
【所在】 鎌倉市 小袋谷 679付近
【分類】 地下壕
陣地の一部は、車検場の 資材置場に使用しており 見学には車検場の許可が 必要です★
見学に際し、可能な限り 土地所有者に礼を尽くし 正攻法で臨むようにして くださいね♪ |
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市立小坂小学校の南、横須賀線の線路背面の山に残存しています。
陣地の内部は素掘り構造で、排水溝や電線を引き込んだ跡が残っており、坑道の総延長は 67メートルを測りました。また、壕の西側は狙撃部分と思われる大きな入口が横須賀線に向け開口しているため、上陸後のアメリカ軍進軍ルートに、横須賀線が使用されることを予想して、これを迎撃するために構築された洞窟陣地の1つであると推測しています。
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洞窟陣地
【所在】 鎌倉市 小袋谷 608付近
【分類】 地下壕 |
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横須賀線の北鎌倉駅の北東、好々亭の入口に残存しています。
陣地内部は素掘り構造で、ほとんどの入口が封鎖されており、メイン部分の見学が出来ず壕の詳細は不明ですが、外側より擁壁中腹に銃眼の残存を確認出来るので、坑道が狙撃口部分に繋がっているものと推測しています。なお、銃眼部分は横須賀線に向け構築されているため、上陸後のアメリカ軍進軍ルートに横須賀線が使用されることを予想して、迎撃する目的で構築された洞窟陣地の 1つと推測しています。 |
洞窟陣地
【所在】 鎌倉市 山ノ内 493付近
【分類】 地下壕 |
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横須賀線北鎌倉駅の東、円覚寺雲頂庵付近に残存しています。
この陣地は階層構造であったと思われますが部分的に埋め戻されているため、全容を把握出来ませんが、 1階部分と 2階部分の入口がそれぞれ残っています。
内部は、1階部分の入口が民家の庭先なので調査出来ていませんが、 2階部分は放射状に坑道が展開しており埋め戻されているものの階下へ接続していたと思われる部分が残り、現在は壁面がモルタルで補強されて、民家の通行用トンネルに使われています。 |
洞窟陣地
【所在】 鎌倉市 山ノ内 184付近
【分類】 地下壕 |
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明月院通りの鎌倉街道寄りに位置する低山の中腹部分に残存しています。
陣地内部は素掘り構造で、狙撃部と思われる入口部分が横須賀線に向け開口しているため上陸後のアメリカ軍進軍ルートに横須賀線が使用されることを予想して、迎撃する目的で構築された洞窟陣地の1つであると推測しています。
陣地は、急斜面の中腹に位置しているため、探訪初心者の方の内部見学は非常に難しいと思われます。特に落石や滑落に細心の注意をはらうようにしてくださいね★ |
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洞窟陣地
【所在】 鎌倉市 山ノ内 184付近
【分類】 地下壕 |
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明月院通りの鎌倉街道寄りに位置する低山に残存しています。
壕の内部は素掘り構造で、複数の坑道で構成されているものの、全ての入口が封鎖されているため詳細は不明ですが、この壕の上部に狙撃部を有する陣地が構築されているため、洞窟陣地の一部である可能性が極めて高いと推測しています。
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洞窟陣地
【所在】 鎌倉市 山ノ内 1429付近
【分類】 地下壕 |
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浄智寺北側の駐車場内に残存しています。
陣地の内部は素掘り構造で、坑道はクランクしながら北西方向へ延びていますが、途中で行き止まっているため、構築の途中で終戦を迎えたものと思われます。
また、浄智寺の住職さんからも「戦争末期に海軍がここで壕を掘っていた」という証言をいただけているので、抵抗拠点の 1つとして構築されたことは間違いなさそうです。
この周辺は水はけが悪いため、日によっては入口部分が水没していることがありますので内部を見学する場合は注意してくださいね★
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洞窟陣地
【所在】 鎌倉市 山ノ内 1446付近
【分類】 地下壕 |
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浄智寺と横須賀線の線路に挟まれた山林内に残存しています。
陣地の内部は素掘り構造で、天井には電線を引き込んだ跡が残っており、坑道の総延長は 74.4メートルを測っています。また、北側の入口は少し高い場所にあり横須賀線の線路に向け開口しているため、狙撃口ではないかと推測しています。
おそらく、上陸後のアメリカ軍進軍ルートに横須賀線が使用されることを予想して、迎撃目的で構築した抵抗拠点陣地の1つであると思われます。
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洞窟陣地
【所在】 鎌倉市 長谷 1-12付近
【分類】 地下壕
この陣地の内部見学は、 有効な入口が銃眼のみで 匍匐状態でしか入れず、 内部も非常に危険なので お奨め出来ません▲
見学に際しては重装備で 臨んでくださいね★
なお、単独での見学は、 探訪上級者の方でも極力 避けてくださいね▲ |
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甘縄神明宮の裏手にある山林内の中腹部分に残存しています。
陣地の内部は素掘りで階層構造になっており県道32号に向けて銃眼が構築されています。また、坑道延長は349メートルを測っており鎌倉市では最大規模を誇っています。
この陣地はおそらく、アメリカ軍が由比ヶ浜海岸より上陸した場合を想定して、迎撃する目的で構築した抵抗拠点陣地の1つであると思われます。
現在、長谷地区で残存を確認している陣地はここだけですが、この他に県道32号へ向けた狙撃陣地が残存する可能性があります。
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地下壕
【所在】 鎌倉市 坂ノ下 23付近
【分類】 地下壕 |
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成就院脇の道路沿い残存しています。
内部は素掘り構造ですが、入口部分は金網で封鎖されているため、内部に立ち入ることは出来ません。
また、入口部分も埋め戻されており、詳細は判りませんが、上陸を想定していた由比ヶ浜海岸に近いことや、開口部分が複数存在していることから、海軍で使用した地下壕である可能性が高いです。 |
軍用防空壕
【所在】 鎌倉市鎌倉山 4
【分類】 地下壕 |
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鎌倉市教養センターの裏手中腹をはしる林道沿いに残存しています。
内部は素掘り構造で、坑道はU字型を呈し、規模は小さいですが、海軍のマークが入った食器や軍靴など遺構が大量に残っているため内部構造や遺構などから、海軍で使用された防空壕である可能性が高いです。
現在は、入口部分が埋め戻されているため、内部の見学は非常に難しいです。 |