陸軍第十師団 歩兵第四十連隊
所在 八頭町大門
収録遺構 (1) 建物 1
実地調査 2018年 12月
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歩兵第四十連隊は、第十師団に隷属する部隊で1897年(明治30)に現在の鳥取市に新設された兵営に入りました。
その後は日露戦争に出征して主要作戦に参加し凱旋帰還の途につきますが、昭和時代に入ると満州へ再び出征して満州事変・日中戦争の主要作戦を経て第二十五師団の傘下部隊に変更され太平洋戦争では一部がサイパンの守備にあたりアメリカ軍と激戦を繰り広げて玉砕しました。また、残りの部隊は来たる本土での決戦準備のために九州へ移動し終戦を迎えました。
なお、歩兵第四十連隊が満州へ移駐した後は、戦時動員によって鳥取の兵営では歩兵第一四〇連隊・歩兵第一二一連隊・歩兵第二〇〇連隊をはじめとする 7つの部隊が終戦までに編成され戦地で活躍しました。
これらの兵営跡は鳥取市内に位置していますが炊事場といわれる建物が八頭町に移されており倉庫として活用されています。
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