戦争遺跡詳細 |
砲座群
【所在】 和歌山市深山
【分類】 砲座
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国民休暇村の遊歩道と思われる林道に沿って 2つ残存しています。
砲座はコンクリートが使用されており、砲床部分は草木などで完全に埋もれていますが、ほぼ原形を留めているようです。
ここは、 1砲座に対して12cm速射カノン砲が各 2門ずつ据えつけられていましたが、その痕跡を見ることは非常に難しいです。
現在、これらは林の中に放置状態で、見学が可能ですが、夏場は生い茂った草や木などに阻まれてしまうためお奨め出来ません。
遺構の状態は良好なので、周辺に残っている砲台群と一緒に整備をして、ルートを作って欲しいですね★
| ちなみに、調査は冬場に 行いましたが、写真でも 解るように、草木などで 埋もれている状態です。
夏場は、砲座自体が見学 出来ない可能性があり、 お奨め出来ませんっ▲ |
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関連建物基礎
【所在】 和歌山市深山
【分類】 建物基礎
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砲座の北東に展開している山林の中に残っています。
現在、この遺構の詳細は解っていませんが、コンクリートで造られており、建物の基礎であることは間違いなさそうです。
この位置は、観測所の背面にあたる部分でもあるため、砲台に関わる建物がおかれていた可能性が高そうです。 |
炊事場
【所在】 和歌山市深山
【分類】 その他
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砲座や弾薬庫の背面にあたる山林内の崖下に残存しています。
現在、この遺構の詳細は解っていませんが、基礎部分は煉瓦で構築されており、上部にはコンクリートでコーティングされた丸い形の穴が 3つ開けられており、下の側面部分にも四角形の穴が開けられていることから炊事に関係する遺構である可能性が高いです。
手持ちの資料には記載がありませんが、この付近に兵員の居住施設がおかれていたのかもしれません。 |
関連建物基礎
【所在】 和歌山市深山
【分類】 建物基礎
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国民休暇村の遊歩道と思われる林道沿いの、砲座や弾薬庫の背面にあたる箇所に残存しています。
現在、この遺構の詳細は解っていませんが、煉瓦で造られており、建物の基礎部分であることは間違いなさそうです。さらに、造りをよく見ると、この時期の煉瓦建築技法である「イギリス積み」が用いられていることから当時の遺構であると断定しています。
この場所は、炊事場の近くということもあり居住に関係する施設がおかれていた可能性が高そうです。 |
排水トンネル
【所在】 和歌山市深山
【分類】 トンネル
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国民休暇村の遊歩道と思われる林道の西側に拡がる海岸沿いに残存しています。
トンネルは石で構築されており、山の斜面に沿って斜めに延びており砲座付近に繋がっています。
現在、トンネルの用途は明確ではないですが砲台周辺に溜まった雨水を海に向けて排水を行うために構築されたものと思われます。 |
排水トンネル
【所在】 和歌山市深山
【分類】 トンネル
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国民休暇村の遊歩道と思われる林道の西側に拡がる海岸沿いに残存しています。
トンネルは、下部分が石・東側の天井部分が煉瓦・西側の天井部分がコンクリートで構築されています。
内部には、現在も微量の水が海岸に向かって流れており、観測所がおかれていた遊歩道の階段背面付近へ貫通し、その長さは 50mを測っています。
現在、トンネルの用途は明確ではないですが砲台周辺に溜まった雨水を海に向けて排水を行うために構築されたものと思われます。
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