津陸軍衛戍病院 (津陸軍病院)
所在 津市久居井戸山町
収録遺構 (6) 建物 5, その他 1
実地調査 2021年 12月
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津衛戍病院は歩兵第五十一連隊が久居地区に展開したことによって兵営に隣接するように1908年(明治41)に設置されました。
1936年(昭和11)に入ると津陸軍病院に改称されますが、病院の機能は変わらず終戦まで存続しました。
戦後、敷地は厚生省に移管されて国立病院に使用されましたが、現在は陸上自衛隊の久居駐屯地や合同宿舎に変遷しており、わずかに遺構が残っています。
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陸軍名古屋憲兵隊 津憲兵分隊 (陸軍京都憲兵隊 津憲兵分隊, 陸軍東海憲兵隊司令部 津地区憲兵隊)
所在 津市大倉
収録遺構 (1) 軍用地境界塀 1
実地調査 2020年 8月
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津憲兵分隊は歩兵第五十一連隊が久居地区に展開したことによって1908(明治41)に設置され、名古屋憲兵隊に隷属しました。
大正時代に入り、軍縮で歩兵第五十一連隊が廃止されて歩兵第三十三連隊が移駐すると、隷属先が京都憲兵隊に変更されますが、昭和時代に入ると再び名古屋憲兵隊の隷下となり終戦まで存続しました。
現在、跡地は小児科医院や住宅などに変遷し面影がありませんが、軍用地境界塀が残存し阿漕駅前に一部が移され保存されています。
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津陸軍埋葬地 (津陸軍墓地)
所在 津市久居野村町
収録遺構 (4) その他 3, 墓標様
実地調査 2021年 11月
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津埋葬地は、歩兵第五十一連隊が久居地区に展開したことで1908年(明治41)に大釜池の北側の用地を取得して設置されました。
しかし、兵営から遠く参拝に不便であるため昭和に入り、現在の久居野村町に個人墓標を集約して移転したのち津陸軍墓地に改称され終戦まで存続しました。
現在、敷地は津市に引き継がれて墓地公園となっており、当時に建立された合祀碑や軍馬軍犬之碑・道標などを見ることが出来ます。
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三重海軍航空隊
所在 津市香良洲町
収録遺構 (27) 門柱 1, 軍用地境界塀 1, 軍用地境界標 7, その他 18
実地調査 2021年 12月
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三重海軍航空隊は、海軍航空兵の養成制度の 1つであった予科練への教育を目的に1942年(昭和17)に開設されました。
ここには庁舎や兵舎をはじめ、講堂・病舎・倉庫などの建物が設置され、航海・航空術・通信術・砲術などの教育や訓練が行われて、最盛期には15,000人を超える予科練習生が在隊し、さらなる航空要員の採用にともない奈良・西宮・滋賀・高野山にも分遣隊が設置されるまでに拡大されました。
戦後、敷地は民間に払い下げられて開発され面影がなくなりましたが香良洲歴史資料館と外周に遺構がわずかに残ります。
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鈴鹿海軍航空隊
所在 津市香良洲町
収録遺構 (1) その他 1
実地調査 2020年 8月
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鈴鹿海軍航空隊は偵察飛行兵の養成を目的に1937年(昭和12)に開隊されました。
ここでは、通信偵察飛行の教育や訓練などが行われましたが太平洋戦争の末期は、きたる本土決戦に備えて練習機を使った特攻要員の錬成が行われ終戦を迎えました。
航空隊の跡地は鈴鹿市になりますが、香良洲歴史資料館内に点鐘台が移設保存されており見学することが出来ます。
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