霞ヶ浦海軍航空隊 名古屋分遣隊 (名古屋海軍航空隊)
所在 豊田市 浄水町原山 ほか
収録遺構 (9) 門柱 1, 建物基礎 2, 地下施設 2, その他 4
実地調査 2015年 4月
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名古屋分遣隊は、航空機の操縦・整備・航空戦術などの教育を行うことを目的として 1941年(昭和16) に霞ヶ浦海軍航空隊の派生隊として開設され予科練の教育を担当しました。
翌年の1942年(昭和17)には、名古屋海軍航空隊に昇格し、艦上爆撃機に対する搭乗員養成所として機能しましたが太平洋戦争での戦況が逼迫すると特攻の訓練が行われるようになり、1945年(昭和20) 初頭に神風特別攻撃隊が編成され菊水作戦に参加し 3度にわたってアメリカ軍の艦船に突入し約60名の隊員が亡くなっています。
現在、跡地は豊田浄水場や愛知少年院などに変遷していますが、当時の遺構が残っています。
神風特別攻撃隊として編成 された勇敢な「草薙隊」の 慰霊祭が毎年 4月に地元の 方々によって執り行われて いますっ★
調査当日は慰霊祭の前日で 会場の設営作業が行われて おり、若い人達が多く従事 していたのに驚きました★ | |
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岡崎海軍航空隊 上郷分遣隊 (第二岡崎海軍航空隊)
所在 豊田市 上郷町 4 ほか
収録遺構 (7) 軍用地境界標 7
実地調査 2015年 4月
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上郷分遣隊は、航空機を整備する兵員を養成する目的で、1944年(昭和19)に岡崎海軍航空隊からの派生隊として設置されました。
ここでは、練習機を使用した整備訓練が行われ、その後は独立し第二岡崎海軍航空隊となりますが太平洋戦争の末期は訓練が凍結されて、伊勢湾や三河湾の防衛陣地の構築に従事して終戦を迎えたようです。
現在、跡地は豊田市立上郷中学校や住宅地などに変遷していますが、天道院周辺に軍用地境界標がいくつか残っています。 |
河和海軍航空隊 岡崎分遣隊 (岡崎海軍航空隊, 第一岡崎海軍航空隊)
所在 豊田市 福受町中ノ切 ほか
収録遺構 (1) その他 1
実地調査 2015年 4月
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岡崎分遣隊は、航空整備兵の養成を目的として、1944年(昭和19)に河和海軍航空隊の派生隊として設置されました。
ここでは、練習機を使用した整備訓練が行われてその後は独立し、岡崎海軍航空隊となりますが、直下部隊の上郷分遣隊と名古屋海軍航空隊の岡崎分遣隊が独立すると、これらを区別するため第一岡崎海軍航空隊に改められました。しかし太平洋戦争の末期は訓練が凍結され、伊勢湾や三河湾の防衛陣地の構築に従事したようです。
現在、跡地の大半は農地に変遷していますが山王神社内に海軍神社の御手洗が残っています。 |