陸軍造兵廠火工廠 板橋火薬製造所 多摩分工場 (東京第二陸軍造兵廠 多摩製造所)
所在 多摩市 連光寺 6 ほか
収録遺構 (8) 軍用地境界標 8
実地調査 2007年 12月 (継続調査中) 稲城フェスティバルの 施設開放時に合わせて 調査を再開しますね★ |
|
多摩分工場は、軍備拡大に伴って火薬使用量が増加したため、火薬の製造工場として板橋区におかれていた板橋火薬製造所の拡張を迫られて1938年(昭和13)に設立されました。
ここでは、黄色火薬や炸薬の製造を中心に行い製造量の増大に伴って、翌年に入ると板橋火薬製造所の分工場から独立し、多摩製造所として火工廠直下の火薬製造工場に昇格しました。
1940年(昭和15)に入ると、火工廠の組織改定が再度行われたため、多摩製造所は東京第二陸軍造兵廠の傘下となって、終戦まで火薬の製造が続きました。なお、終戦時点での敷地面積は、 1,730,000uで、従業員数は 2,085人を数えています。
戦後、跡地はアメリカ軍に接収されて、現在もアメリカ軍のレクリエーション施設として使用されており、当時の施設のほとんどは稲城市におかれていましたが、敷地の一部が多摩市にも跨っており、施設西側にあたる連光寺・一の宮地区に軍用地境界標が残存しています。なお、施設の北西部分にあたる一の宮地区は、調査が完全に出来ておらず、現在も継続中です。 |