石川島飛行機製作所 立川工場 (立川飛行機 立川工場)
所在 立川市泉町 ほか
収録遺構 (6) 建物 6
実地調査 2007年 6月 (継続調査中)
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石川島飛行機製作所は、航空機の設計や製作を事業目的に設立された民間会社で 1924年(大正13) に石川島造船所を母体として東京の月島に工場が設置されました。
1930年(昭和 5)に入り、陸軍から航空機製造の要請を受け中間練習機の開発を行うようになり九五式一型練習機などの製造に携わりました。また、陸軍航空部隊の中核拠点であった立川へ工場を移転し、陸軍との関わりを深めるようになり、移転地に因んで「立川航空機」に社名を変更しました。
太平洋戦争に突入すると航空機の増産を迫られ中島飛行機で製造された一式戦闘機などの転換生産を行う傍らで高高度戦闘機であるキ94の開発と試作が行われましたが、量産にいたらず終戦となりました。
終戦時、在籍人員は40,000名以上・生産実績は 5,000機以上を誇る工場の敷地はアメリカ軍に接収され、航空機製造事業から撤退することになりましたが、その後の日本の航空事業再開で立飛工業に社名を変更して軽飛行機の製造や、不動産事業を展開する企業として存続しており敷地内には当時の工場として使用された建物がいくつか残っています。 |