第三三二海軍航空隊
所在 西宮市 枝川町 4 ほか
収録遺構 (1) 建物 1
実地調査 2016年 3月
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第三三二海軍航空隊は、本土防衛のための戦闘部隊として、前身の呉海軍航空隊からの独立により1944年(昭和19)に開隊しました。
太平洋戦争の末期になると、それまで西宮市に設置されていた関西競馬場を接収して飛行場を新設して展開し、京阪神地区一帯の防空任務につきました。
現在、跡地は武庫川学院や住宅地などに変遷しほとんど面影がない状態ですが、関西競馬場の貴賓館を接収して司令部に使用した建物が現存しています。
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三重海軍航空隊 西宮分遣隊 (西宮海軍航空隊)
所在 西宮市 上ケ原一番町 1 ほか
収録遺構 (1) 建物 1
実地調査 2019年 7月
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西宮分遣隊は三重海軍航空隊の派生隊で、海軍航空兵を養成する制度の 1つである予科練への教育を行うため1944年(昭和19)に関西学院の校舎を接収して開隊しました。
その後、滋賀海軍航空隊の分遣隊となりますが航空隊に昇格し1945年(昭和20) 6月の予科練教育の凍結まで存続しました。
現在、跡地は関西学院大学のキャンパスとなり面影はありませんが、隊内神社としておかれた神風神社の社殿が解体を免れ上ケ原八幡神社に遷座されています。
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大阪海軍病院
所在 西宮市戸崎町 1
収録遺構 (1) 建物 1
実地調査 2016年 3月
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大阪海軍病院は、本土防衛のための海軍部隊が西宮周辺に展開したことによって、それまでにこの地で営業をしていた甲子園ホテルの建物を接収して1944年(昭和19)に設置されました。
終戦後はアメリカ軍が接収して将校宿舎に転用されますが現在は返還されて武庫川女子大学のキャンパスとなっており、有形文化財にも指定されています。
建物は、武庫川女子大学の敷地の外側からでも見ることが可能ですが大学が指定する日に限り建物の内部見学も可能です。その際は、事前に大学に電話での予約が必要となります。
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川西航空機 鳴尾製作所 甲陽園地下軍需工場
所在 西宮市 甲陽園東山町 ほか
収録遺構 (1) 地下壕 1
実地調査 2019年 7月
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川西航空機は、前身である川西機械製作所から飛行機部が独立する形で1928年(昭和3)に設立した民間の航空機製作会社で、主に海軍で使う航空機を製造するための工場が兵庫県を中心にたくさんおかれていました。
そのなかで鳴尾製作所は、主に水上機の製造を目的として1930年(昭和5)に開設されました。
太平洋戦争の末期は、防空対策のため甲陽園に地下工場が建設されましたが完成することなく終戦となりました。
現在、跡地の大半が住宅地に変遷していますがわずかに地下工場の一部が残っています。
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川西航空機 鳴尾製作所 武庫川専用線
所在 西宮市甲子園口 ↓ 西宮市高須町 1
収録遺構 (2) その他 2
実地調査 2016年 3月
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鳴尾製作所の専用線は工員と資材などの輸送を目的として1944年(昭和19)に開業し、現在のJR神戸線の甲子園口駅から線路が敷設されていました。
現在は、路線の一部が阪神武庫川線として活用されているほか、車両の牽引に使用された蒸気機関車の給水塔跡を見ることが出来ます。
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