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 東京都八王子市の軍事遺跡一覧 収録遺構数:4 


 中島飛行機
 武蔵製作所
 浅川地下軍需工場

 (第一軍需工廠
  第十一製造廠
  浅川地下軍需工場)


 所在
  八王子市初沢町

 収録遺構 (3)
  地下壕 3

 実地調査
  2015年 2月

  2015年時点の詳細をご紹介します







浅川地下軍需工場は、当初は陸軍の防空対策の一環で考案された、 5大地下倉庫計画のうちの
 1つであった「ア工事」(浅川地下倉庫の暗号)計画に基づいて1944年(昭和19) 9月に建設が開始された地下壕で、関東地方や長野・新潟を統括していた陸軍総軍の東部軍が司令部として使う予定でした(掘削経緯は諸説があります)。ところが、同年の 11月に武蔵野市におかれた中島飛行機武蔵製作所が空襲による被害を受け急遽、工場機能を維持するための疎開先としてこの地下壕が選ばれエンジン部門の地下工場に使用されました。

イ・ロ・ハの 3区画構成で計画した地下工場は坑道の完成部分より順次操業を開始し、目標に全く届きませんでしたが、329台の工作機械と約 4,000人の工員により、終戦までに 10台の航空機エンジンを完成させた一方で、生産能力拡張のために坑道が掘り続けられていました。

現在、地下壕の入口は封鎖されており、内部に入ることは難しいですが 3区画の坑道群が残りこのうちの一部は補強工事が施された上で管理されており、保存団体の「浅川地下壕の保存をすすめる会」が定めた日に見学することが可能です。ただし、見学会の開催は不定期ですので詳細はホームページなどで確認してください★



 三鷹航空機工業
 小比企地下軍需工場


 所在
  八王子市小比企町

 収録遺構 (1)
  地下壕 1

 実地調査
  2005年 10月


智恵:崩壊するのか?
 地下壕は思った以上に
 自壊が進んでいるので
 完全に埋没してしまう
 可能性が高いです・・





地下工場の多くは稼動に
水が必要とされるので、
河川を背にした台地下に
掘削するケースが非常に
多いですよ★

頭の片隅に入れておくと
発見が容易になることも
ありますっ♪

祐実:知っていると、意外に役立ちますよっ★


三鷹航空機工業は、飛行機エンジンを製造した民間の企業で、1933年(昭和 8)に創業し三鷹にその工場がおかれていました。

1945年(昭和20)に入ると本土空襲が本格化し政府は航空機の生産減少防止対策をうち出して航空機製造工場の分散疎開が開始されました。三鷹航空機も航空機エンジンの生産を維持する目的で小比企丘陵に横穴式の地下工場の建設が開始されました。しかし、計画坑道の約10%に相当する12本の坑道を掘削したところで終戦となったため、実際に使用されませんでした。

現在、地下壕は山林内に放置されているもののほとんどが自壊して埋没状態ですが、このうち数本の壕は内部に入ることが可能です。なお、山の一部は牧場となっているため、立入が制限されますので見学には注意してくださいね★



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